カブラレスを食べた!

ご縁あって、ケソ・デ・カブラレスを食べました!
青かびを注入しているわけではなく、洞窟で熟成させる過程で自然に青かびが繁殖していくため、注入穴がないブルーチーズ。ご出身はイベリア半島北部のアストゥリアス。海と山が同時に存在する変化に富んだ風景に恵まれ、スペインの中では緑豊かな地域として知られています。

繊細なでこぼこがまるで石灰石を見ているようで、非常に美しい・・・!

ね、綺麗ですよね!!カビの粒も非常に細かくて、とっても繊細。ブルーチーズの肌理の美しさは、自然の造形の神秘としか言いようがない。
カブラレスは無骨なんだけどカッコいい、マタギをやったり漁をしたりして暮らしている、都会から離れたところで頑張っているおっちゃん的なチーズだと思います。こんな俳優さんが昔いたなあ、誰だっけなあと思い返してみたら、そうです、私のイメージとしては故アンソニー・クインなのでした!(彼はメキシコ人でしたが。)

これがカブラレスさんの切り口。

温度管理が難しい場所に置いてあったチーズだったので、ちょこっと皮の方が変色してしまっておりますが(チーズさん、ごめんなさい)、本来なら白とブルーの対比がもっと美しいチーズだと思われます。

ネットの海でカブラレスの評価を色々読むと、けっこう苦手な方が多い?好き嫌いがはっきりわかれるチーズなのかと思います。(まさに故アンソニー・クイン・・・)
個人的には、まったく苦手感はなく、フツーに好きなお味でした。確かにパンチのある荒々しい味ではあるけれど、旨みもしっかりあると思うのですよ。スペイン料理と通じるものがあるかなあと。ちょっとお茶に通じる苦味も感じられますよね〜、なかなか複雑な風味。果実味あふれる土着品種の赤ワインや、まったりした果実酒とよく合いそうなチーズです(笑)。

tamtam.