賞味期限とチーズ。

縁あって、賞味期限が4ヶ月以上前に切れた某ウオッシュチーズをゲットしました。
(※あくまでも検査用のサンプルで、賞味期限切れの商品が流通しているわけではありませんよ〜!賞味期限が残っている商品以外は売りません。食品業界の常識ですが、念のため。)

仕事でチーズ業界の端っこにいるからには、経時変化も知っておきたいナと思い、自宅でカット。(賞味期限が過ぎたチーズを食べて万一お腹を壊してもクレームできないので、絶対にマネしちゃダメですよ〜)

・・・めちゃめちゃ硬くてナイフが入らない・・・。
ノコギリを引いているような気分になりました(苦笑)。
掌サイズの小ぶりなチーズのせいか、四ヶ月過ぎただけでもコチコチです。もともとは生地に弾力のあるウオッシュチーズだったのですが・・・チーズって常に生きているのですね。

で、気になるお味は・・・一言で言うと、苦かったです。凝縮したミルクの風味が一瞬トップに来た後、長〜い間、苦い余韻が消えない。ビールでウオッシュしたチーズだということもあったのかな?こんなに味が変わるとは思ってみなかったので、非常に参考になりました。私にとっては苦手な味でしたが、このくらい苦いほうが好きというひとも世界にはいるのでは?チーズの食べごろの判断は人それぞれだと言いますが、ホントに奥が深いです。(あとは、これを食べてお腹を壊さないかというのが一番の問題だと思いますが・・・私の胃はめちゃめちゃ丈夫なので、基準にはならないのです。なので、何度も言うけれど、マネしちゃダメです・・・)

以下、私の好みに基づく食べごろメモです。
モッツァレッラのようなフレッシュチーズ→製造後、一分一秒でも早く食べた方がおいしい!
★小さなチーズ→概して、賞味期限に余裕があるうちに食べるのが一番おいしいような気が。ものによっては、賞味期限ギリギリのほうがおいしい場合もあるけれど、若いうちに食べてしまうのがおいしい場合もあって、これはホントに商品によって(または各人の好みによって)まちまち。
★大ぶりのハードチーズ→カットした後は早く食べた方がいいようですが、カットする前の状態であれば、好みによる?熟成期間が長ければおいしいとも限らない。

要は、ワインと同じで、2年間熟成の商品を作るためには、2年間熟成に耐え得る条件が揃っていないと、いい商品が生まれないということだと思います。だから、同じような商品であるにもかかわらず、食べごろが違うのかと。当たり前のことなのかもしれませんが、熟成させる食品って面白いなあと感じた賞味期限切れチーズとの邂逅でした(笑)。

tamtam.