海外出張は3Kだった。(その1)

以前ブログでもちらりと書きましたが、昨年10月にフランス&イタリア出張に行ってきました。
主な目的は、2年に1度パリで開催されるSIALという食品展示会の訪問。

こんな建物です。
建物の中に入ると、まだ見ぬチーズがたくさん!

私の好きなヤギヤギしたチーズもたくさん!!(笑)

一見優雅に見えるパリ〜の展示会への参加。その何が3Kだったのかというと。
この時期、フランスは例の年金改革に反対するデモ&ストライキの真っ最中だったのですね〜!!いやはや、あの時期にフランスに行った方はご存知だと思いますが、ほんっっっっとに大変でした・・・!!!(涙)

・空港から市内に向かうバスがない。
・市内から展示会会場に向かう電車が来ない。
・デモ隊に線路の行く手を阻まれ、すし詰めの電車の中で、1時間以上立ち往生。
・飛行機が飛ばない。(アポを入れていたメーカー担当者が来仏できず、ミーティングをドタキャンされたとか・・・)
・公共交通機関がこんなことになっているがために、タクシーがつかまらない。

でもね、ヨーロッパ人(というか、私が見たのは具体的には40代くらいのイタリア人と若いオランダ人でした)がほんとに偉いなあと思ったのは、あのすし詰めの電車の中でも、乳幼児連れの女性やご老人をきちんと優先して座らせてあげるのですよ〜!今の日本でラッシュアワー時に、どれだけの日本人が同じことができるかなあと考えさせられました・・・見習わねばです、日本人(笑)。

しかし3K出張で一番辛かったのは、こんなものではなかったのだった。
極め付けのトラブルはなんと。ストライキの影響で、フランス→イタリアの移動手段がない!!!!!
電車(本数を減らされていた)も満席。飛行機(欠航が相次いでいた)もキャンセル待ち。ついでに私は運転免許を持っていないので、レンタカー移動もありえない。
こんなこと普段は絶対ありえないので、正直青くなりました・・・。
ともかく、イタリアのメーカー数社とアポを取っていたのと、帰りの飛行機がトリノ発フランクフルト経由だったので、何が何でもイタリアに移動する必要があった私。

そこで考えたのは、①高速バスで移動(席が空いていればの話だけど)、②車で帰国するイタリア人の出展者に泣きついて国境まで同乗させてもらう、・・・の2択。
②はさすがに最後の手段だったので、とりあえず①を選択。EuroLineという欧州域内をバスで結ぶ会社のパリオフィスに駆け込んだところ、なんとかパリ→ミラノの夜行バスのチケットを1枚ゲット。本当はパリ→トリノのチケットがほしかったけど、えり好みしている場合ではナイ!

・・・というわけで、即座に発券してもらいました。
パリからミラノまで1人@71ユーロ(日本円で¥8000くらい)。所要時間は、タイムテーブルによれば15〜16時間ほど。
安いと感じるか、高いと感じるかはその人次第。この言葉をしみじみかみ締めることになったのは、実際にバスが動き出してからだったのでした・・・。ま、選択肢が他になかったから、どうしようもなかったんですが!

(その2に続く)

tamtam.